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一ヶ月前の今日は京都議定書発効の日
2005年3月16日 笑い「太陽光・風力発電トラスト」運営委員、中川と言います。
今回は私の個人発電所に関してです。で、僕だけやってても仕様が無いので市民共同発電所ってのもやっております。
(個人の分だけは電力に関しては既にカーボンフリーです。で、後は社会をどうやってカーボンフリーに出来るかです。それも一部の人だけに経済的負担を負わさないでね)
実は、稀しくも、京都議定書発効の日、わが自宅の太陽光発電設備が稼動を始めてまる10年となりました。この間に生産した「きれいな電力」は5万1541Kwhでした。
確かに温暖化対策では微々たる数字。でも、確実に、この分のCO2排出の環境負荷は減ってます。私たちが自宅で使った電力の倍の電力を生産していると言って良いでしょ。(ただ余剰電力という仕組みなので家庭で自家消費に使った分はカウントするのが難しいです)
※ドイツでは生産量の総量を一旦全量電力企業が買い取り、あまった電気と言う考え方は取らない。これは、家庭用でも自家発電設備としてではなく、系統に繋がってるので社会全体のエネルギー供給のインフラに一部だと認めているということです。
設置総費用900万円。当時、国の補助金はうち450万円、残りは私の負担。で、私が電力料金で回収した金額は、総発電量に21円(九州電力は3段階で買い取り価格は使う電力と同じかそれを超えると一番安い価格となるので、うち見たいに電力を使わないとこの価格になる)をかけた108万1500円だけ。
私が残債341万1850円を回収するには、後32年掛かる計算。だが、おそらく、ここまで設備は持たないでしょ。第一、メーカーの保障期間は既に切れていますから・・・。
現在、同程度の設備は補助金など無くても300万円以下。今、設置すれば費用回収は金利無しでなら15年以下となります。(但し、買い取り価格がこのままで推移するとしてですよ)
10年も前からやっている私はあと30年以上費用回収を待たねばならず、後から、設置する人は15年で回収できる。この「きれいな電力」の供給発電事業に先行者利得は一切無いんです。
(こうした条件下で発電事業を行っているのは全国に800件ほど。それ以降はすこしづつ条件は良くなってますよね)
後出しのじゃんけんこそが正しいのだとこの国の制度は公言してきたのです。今回、滋賀県がお出しになる補助金も基本的にはそうです。これが、半額補助ではなくドイツの初期設置時と同じく3分の2の補助金で始まっていたら?ここまで設置者間格差を大きくすることは無かったでしょうね。
では私が買わなければ良かったのでしょうか?
個人的にはそうです。しかし、誰かが買わねばならなかった。そして、マーケットをつくり企業に資金を提供しなければ、世界の半分の生産量を誇る今の日本の太陽電池産業は、決して育たなかったでしょう。
これで得をしたのは誰なんでしょうか?
一番得をしたのは電力企業です。負荷平準化効果の高い電力を得ることが出来たから・・・。ここの電力の価格は電力が明らかにしている価格でも30円/Kwhを超えています。 今は厳しい経営環境に中で(実は原発と言うトンでもないものに金をつぎ込んできてたからなんだけど・・・)ピーク発電設備への設備投資意欲すら失せているので実に楽をさせてもらっているのだ。滋賀では揚水発電所の建設止めたでしょう?
それにここでカウントされるCO2排出ペナルティー回避権をそのまま自分のものと出来るように国家官僚が制度設計をしちゃってるんだから・・・。(これってあの悪名高きRPS法の事ですよ。既に設置された方々にはCO2排出に関わる権利を無償譲渡することを認めよとの契約改変の通告が電力企業から昨年か一昨年に来たでしょう?今はそれを初めから認めないと連携できないでしょう?
次は誰でしょか・・・。
それは太陽電池産業です。確かに薄い利益ではあっただろうけど資本増強を行い生産設備に投資して未来の利益をうる体制を整えることが出来たのです。一度は撤退した三菱電機は再び参入、ホンダもシリコン系とは異なるデバイスを引っさげてこの分野へ進出している。
そして、未来の世代がその利益を享受する。 (これは許せますけどね)
でもね、皆さん。
私たち先行設置者は環境負荷の無い電力を発電原価以下の大赤字で売る事をこのままでは機器が壊れるまで?永遠に続けさせられるのですよ。(45年持ったら金利無しで、やっと回収できますかな〜?)
太陽電池業界の人は誰もがこの事実を知ってます。しかし、何処の報道機関もこのことを正しく報道したことはまだ無いんです。新聞などは業界団体とお役所に聞いてちょうちん記事を書くぐらい事しか出来てないのですよ。マスコミの程度が低いんです。本来の調査報道などやるべき仕事が出来てないのです。悲しいことです。
さて、私は以前、メールなどでこんなことを言われました。
「あなたは、お金の事など言わないで太陽光発電の普及に一生懸命やっていると思っていた。お金のことを言うのは損です汚いと見られますよ」と・・・。実に有り難いお言葉だと思いますけどね。
でも。
「済みませんけど、私は新興宗教の教祖でもなければ、変なものを売りつける香具師でも無いのですよ」と今なら答えてます。
そして
「そこまで言われるなら貴方に私の負担した金額を出して買い取ってもらいたいもんですね」とお答えさせていただくでしょう。
しかし、こう言う手合いは必ず「それはパソコンと同じだからしょうがないでしょう」と言う。こうしたいやみな方がこの国では結構多いんです。
で、それを言ったのが環境関係のNPOの責任ある地位の人間だったりしたのだから呆れちゃいます。だからこの国では、COP3以降もCO2の排出は全く減らず、1990年レベルから逆に増え続けたのだ。全く恥ずかしい限りだ。 そして大慌てするのだと思います。
それを個人で購入しないとそのメリットを享受できない消費財に関しては妥当性を持つことは認めてますよ。しかし、系統に繋がっている生産財である自然エネルギー変換装置である太陽光発電設備に対してそいう認識しかもてないのだとしたら悲しいことです。
だってね。「私が作った電力は私以外の人も使っているし、その分社会の環境負荷を下げているのですよ。それを評価できてないでしょう?私がお金を出して設置した発電設備は社会全体の電力消費者の為になっているんです。お分かりになりませんか?」ってね。
可哀想なのはこれから次世代を担う子供たちですよ。こんな大人たちに教育されるのだからまともな大人になれる訳が無いでしょう。
さて、16日の宮崎の笑えるニュースを・・。
県知事が普段は公用車で登庁するのに今日はバスを使ったのだ。けど、今日一日だけ。で、帰りはどうしたのかの報道無し。聞いたところではお帰りは公用車。さらに笑えるのが このバスに宮崎市長が乗ってきたこと、で車内でにこやかに談笑。
で、バスを降りての知事にインタビューにこにこしながら「いや〜やっぱり変でしょう。今日も暑いし、昨年の台風もそうだし、車にのらないようにしないとねだってさ。
今回は私の個人発電所に関してです。で、僕だけやってても仕様が無いので市民共同発電所ってのもやっております。
(個人の分だけは電力に関しては既にカーボンフリーです。で、後は社会をどうやってカーボンフリーに出来るかです。それも一部の人だけに経済的負担を負わさないでね)
実は、稀しくも、京都議定書発効の日、わが自宅の太陽光発電設備が稼動を始めてまる10年となりました。この間に生産した「きれいな電力」は5万1541Kwhでした。
確かに温暖化対策では微々たる数字。でも、確実に、この分のCO2排出の環境負荷は減ってます。私たちが自宅で使った電力の倍の電力を生産していると言って良いでしょ。(ただ余剰電力という仕組みなので家庭で自家消費に使った分はカウントするのが難しいです)
※ドイツでは生産量の総量を一旦全量電力企業が買い取り、あまった電気と言う考え方は取らない。これは、家庭用でも自家発電設備としてではなく、系統に繋がってるので社会全体のエネルギー供給のインフラに一部だと認めているということです。
設置総費用900万円。当時、国の補助金はうち450万円、残りは私の負担。で、私が電力料金で回収した金額は、総発電量に21円(九州電力は3段階で買い取り価格は使う電力と同じかそれを超えると一番安い価格となるので、うち見たいに電力を使わないとこの価格になる)をかけた108万1500円だけ。
私が残債341万1850円を回収するには、後32年掛かる計算。だが、おそらく、ここまで設備は持たないでしょ。第一、メーカーの保障期間は既に切れていますから・・・。
現在、同程度の設備は補助金など無くても300万円以下。今、設置すれば費用回収は金利無しでなら15年以下となります。(但し、買い取り価格がこのままで推移するとしてですよ)
10年も前からやっている私はあと30年以上費用回収を待たねばならず、後から、設置する人は15年で回収できる。この「きれいな電力」の供給発電事業に先行者利得は一切無いんです。
(こうした条件下で発電事業を行っているのは全国に800件ほど。それ以降はすこしづつ条件は良くなってますよね)
後出しのじゃんけんこそが正しいのだとこの国の制度は公言してきたのです。今回、滋賀県がお出しになる補助金も基本的にはそうです。これが、半額補助ではなくドイツの初期設置時と同じく3分の2の補助金で始まっていたら?ここまで設置者間格差を大きくすることは無かったでしょうね。
では私が買わなければ良かったのでしょうか?
個人的にはそうです。しかし、誰かが買わねばならなかった。そして、マーケットをつくり企業に資金を提供しなければ、世界の半分の生産量を誇る今の日本の太陽電池産業は、決して育たなかったでしょう。
これで得をしたのは誰なんでしょうか?
一番得をしたのは電力企業です。負荷平準化効果の高い電力を得ることが出来たから・・・。ここの電力の価格は電力が明らかにしている価格でも30円/Kwhを超えています。 今は厳しい経営環境に中で(実は原発と言うトンでもないものに金をつぎ込んできてたからなんだけど・・・)ピーク発電設備への設備投資意欲すら失せているので実に楽をさせてもらっているのだ。滋賀では揚水発電所の建設止めたでしょう?
それにここでカウントされるCO2排出ペナルティー回避権をそのまま自分のものと出来るように国家官僚が制度設計をしちゃってるんだから・・・。(これってあの悪名高きRPS法の事ですよ。既に設置された方々にはCO2排出に関わる権利を無償譲渡することを認めよとの契約改変の通告が電力企業から昨年か一昨年に来たでしょう?今はそれを初めから認めないと連携できないでしょう?
次は誰でしょか・・・。
それは太陽電池産業です。確かに薄い利益ではあっただろうけど資本増強を行い生産設備に投資して未来の利益をうる体制を整えることが出来たのです。一度は撤退した三菱電機は再び参入、ホンダもシリコン系とは異なるデバイスを引っさげてこの分野へ進出している。
そして、未来の世代がその利益を享受する。 (これは許せますけどね)
でもね、皆さん。
私たち先行設置者は環境負荷の無い電力を発電原価以下の大赤字で売る事をこのままでは機器が壊れるまで?永遠に続けさせられるのですよ。(45年持ったら金利無しで、やっと回収できますかな〜?)
太陽電池業界の人は誰もがこの事実を知ってます。しかし、何処の報道機関もこのことを正しく報道したことはまだ無いんです。新聞などは業界団体とお役所に聞いてちょうちん記事を書くぐらい事しか出来てないのですよ。マスコミの程度が低いんです。本来の調査報道などやるべき仕事が出来てないのです。悲しいことです。
さて、私は以前、メールなどでこんなことを言われました。
「あなたは、お金の事など言わないで太陽光発電の普及に一生懸命やっていると思っていた。お金のことを言うのは損です汚いと見られますよ」と・・・。実に有り難いお言葉だと思いますけどね。
でも。
「済みませんけど、私は新興宗教の教祖でもなければ、変なものを売りつける香具師でも無いのですよ」と今なら答えてます。
そして
「そこまで言われるなら貴方に私の負担した金額を出して買い取ってもらいたいもんですね」とお答えさせていただくでしょう。
しかし、こう言う手合いは必ず「それはパソコンと同じだからしょうがないでしょう」と言う。こうしたいやみな方がこの国では結構多いんです。
で、それを言ったのが環境関係のNPOの責任ある地位の人間だったりしたのだから呆れちゃいます。だからこの国では、COP3以降もCO2の排出は全く減らず、1990年レベルから逆に増え続けたのだ。全く恥ずかしい限りだ。 そして大慌てするのだと思います。
それを個人で購入しないとそのメリットを享受できない消費財に関しては妥当性を持つことは認めてますよ。しかし、系統に繋がっている生産財である自然エネルギー変換装置である太陽光発電設備に対してそいう認識しかもてないのだとしたら悲しいことです。
だってね。「私が作った電力は私以外の人も使っているし、その分社会の環境負荷を下げているのですよ。それを評価できてないでしょう?私がお金を出して設置した発電設備は社会全体の電力消費者の為になっているんです。お分かりになりませんか?」ってね。
可哀想なのはこれから次世代を担う子供たちですよ。こんな大人たちに教育されるのだからまともな大人になれる訳が無いでしょう。
さて、16日の宮崎の笑えるニュースを・・。
県知事が普段は公用車で登庁するのに今日はバスを使ったのだ。けど、今日一日だけ。で、帰りはどうしたのかの報道無し。聞いたところではお帰りは公用車。さらに笑えるのが このバスに宮崎市長が乗ってきたこと、で車内でにこやかに談笑。
で、バスを降りての知事にインタビューにこにこしながら「いや〜やっぱり変でしょう。今日も暑いし、昨年の台風もそうだし、車にのらないようにしないとねだってさ。
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